ソース:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-42714199-bbc-int
H&M「サル」パーカーのモデル少年、家族と「安全のため」引越し

スウェーデンの大手ファストファッションブランド「H&M」が、オンライン・ショップに載せていた写真が
「人種差別」だとソーシャルメディアで大勢から非難され、謝罪すると共に、写真を削除した問題で、
パーカーを着た黒人少年の家族が、スウェーデン国内で「安全のため」
引っ越したことが分かった。男の子の母親がBBCに明らかにした。

問題のパーカーを着た子供モデル、リアム・マンゴ君(5つ)の母親テリー・マンゴさんが、
「H&M」に人種差別の意図はなく、「(狼がいないのに)狼だというのはやめたほうがいい」と発言したため、
ソーシャルメディアでは反発の声が上がった。

南アフリカの首都ヨハネスブルクでは12日、写真に抗議する人たちが複数のH&Mの店舗に乱入して
荒らす事件もあった。抗議行動は急進派政党「経済的解放闘志(EFF)」が組織したもの。

マンゴさんは、家族がストックホルムから引越す原因となった「安全上の懸念」について
具体的に明らかにしていないが、ヨハネスブルクでの抗議行動も一因だと話した。

マンゴさんはBBCラジオ番組「アウトサイド・ソース」に対して、
それでもなお「H&M」に人種差別の意図はなかったと今でも確信していると話した。

「この件についてほかの人の意見も尊重するし、人種差別が存在することも知っている。
けれどもあのシャツを見て、自分が『人種差別だ』と思うか?  いいえ」とマンゴさんは述べた。

マンゴさん自身が人種差別を経験したこともあり、大問題だと認めているが、
H&Mを非難しないことを他の黒人から非難されているという。

「その人たちにとって、私は裏切り者なんです。
黒人やアフリカ系アメリカ人にとって、恥さらしなんです。私は金のために息子を売り飛ばしたんだそうです」

続きます