匿名の権利を放棄して裁判に臨んでいるアンズワース氏は、被害者11人のうちの2人目として証人席に入ると、
ベネル被告が車の中で自ら命名した「follow me(私のまねをしろ)」という遊びで虐待を始めたことを明かした。

 アンズワース氏は、「彼は服の上から体に手をまわし、くすぐるのです。それから同じことをしろと言われました」と述べると、その遊びは被告の手が「シャツや下着の中に」入るまで続けられたことや、虐待が被告の自宅でも行われていたことも証言。
やがて遊びは性行為に発展し、被告はベッドの上で少年2人に挟まれることもあったという。

「常に彼に言われたことをさせられました。求められないことを願っていました」

 アンズワース氏はまた、性的行為がエスカレートして、ベネル被告から「約6回」にわたり性的暴行を受けたとして、「初めてのときのことは忘れられません。痛くて、ただ泣いていました。実際には2〜3分でしたが何時間にも感じられました」と告白。
思春期を迎えるにつれて性的暴行の回数は減り、「もう限界だ」としてサッカーをやめたときに終わったことを明かした。

 体調不良によりビデオリンク方式で出廷した64歳のベネル被告は、1979年から1990年にかけて児童虐待を繰り返したとして48件の罪を問われているが、
アンズワース氏への虐待を含めた起訴内容を否定している一方で、同氏が自分の自宅に滞在したことや自分のベットで寝ていたことは認めた。

 被告はさらに、初対面のアンズワース氏について自分を魅了するには幼すぎたとして、「私のターゲットはいつも13歳くらいだった」と主張。
同氏と知り合ったときは別の少年を虐待しており、「獲物は一人だった。2人、3人、4人も必要なかった」と反論した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3158234