対馬の韓国人観光客数 過去最多35万6000人 6年連続更新 高速船大型化など要因

長崎県対馬市は12日、2017年の韓国人観光客数が過去最多の35万6316人(前年比37%増)に上ったと発表した。6年連続で過去最多を更新しており、約26万人だった
前年と比べ10万人近く増えている。市は「対馬が『安・近・短』の外国旅行先として韓国で人気となっているほか、高速船の大型化も要因」としている。

韓国人観光客数は、1年間の韓国−対馬航路の利用者数(入国者数)を集計。対馬北部にあり、朝鮮半島に近い比田勝港からの入国が昨年は72%(約25万7千人)を占め、
南部の厳原港は28%(約9万9千人)だった。

同航路は17年末時点で日韓の3社が計4隻の船(定員計1274人)で運航。このうち韓国の1社は、ジェットフォイル(定員200人)に加え、16年10月から高速船(同440人)を投入。
韓国のもう1社も従来の高速船(同443人)と併せ、16年12月から17年6月までの間は大型高速船(同825人)も運航した。

市観光商工課は「今年は船会社の新規参入が見込まれている。朝鮮半島情勢の落ち着きしだいでは、さらなる上積みも期待できる」とみている。

同航路をめぐっては、2011年に日韓の船会社が相次いで参入して以降、韓国人観光客が急増している。釜山−比田勝間の所要時間は70〜90分で、片道の運賃は7500〜9千円程度。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180113-00000001-nagasaki-l42