中国 憲法への“習思想”明記を審議へ 権威付け進行か

中国共産党は、2004年以来となる憲法の改正に向けて、来週、共産党の重要会議を開催することを決定し、
習近平国家主席の指導思想を、党の最高規則にあたる党規約に続いて、新たに憲法に盛り込むことなどを
審議するとみられます。

国営の新華社通信によりますと、中国共産党は12日、政治局会議を開き、2004年以来となる憲法の改正に
ついて検討を行いました。

会議では、新たな時代に重要な役割を果たすため、憲法の適切な改正が必要だとしたうえで、来週18日と
19日に共産党の重要会議、中央委員会総会を開催して審議を行うことを決めたとしています。

憲法改正に当たっては、歴代の最高指導者や習近平国家主席の指導思想を堅持しなければならないなどと
していて、習主席の個人名を冠した指導思想を、去年10月の共産党大会で党の最高規則にあたる党規約に
盛り込んだのに続いて、憲法にも明記することなどを審議するとみられます。

習主席の指導思想が明記されれば、建国の父・毛沢東や改革開放政策を打ち出したトウ小平と並んで、
憲法にも習主席の個人名が書き込まれることになり、権威付けが一層進むことになりそうです。

憲法の改正は、来週の重要会議を経て、例年3月に開かれていることしの全人代=全国人民代表大会で、
正式な採択に向けて審議される見通しです。

※トウは「登」におおざと。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180112/k10011287201000.html