「翌日、学校に行く前に親にはこっぴどく叱られ、学校では担任や教頭、校長からも叱られました」

 警察や学校にも、ネットユーザーから複数の「通報」が寄せられており、すでに大問題になっていたが、警察からは「もうこういうことはやらないように」と言われただけ。
補導される事はない、と安堵していたが、逆に警察がネット上の炎上被害に対して、まったく何もやってくれないのだということも痛感した。

「僕らが悪いのはわかる。でも、ネットはやりすぎ、あんまりだと……。これで被害届けを出せないのかと聞いても、黙って沈静化するのを待つしかない、
詳しい弁護士さんを雇って相談してみれば、といった感じ。誰も助けてくれないんだなと」

 就職を控えていた山脇さんだったが、この件が響いて、大手自動車メーカーへの学校推薦枠から外された。
友人も、スポーツ推薦で行くはずだった大学の進学を諦めざるを得ず、彼女とも別れてしまった。
山脇さんはその後、地元から遠く離れた都市にある専門学校を卒業し、地元の近隣市にある法律事務所でアルバイトしながら、行政書士資格を取るべく勉強中だ。
友人も、一浪後に一般入試で大学に進学。現在は大学院に向けて勉強中だ。