5日午前11時2分ごろ、茨城県と石川県で震度3の地震があった。茨城県の地震では、全国瞬時警報システム(Jアラート)で、関東の1都6県と福島県を対象に予想最大震度5強の緊急地震速報が出た。
気象庁は緊急地震速報が出た理由について、コンピューターが茨城県沖から北陸まで揺れが届いたとして、2つの地震を1つのものと判断し、規模を過大評価したためと説明した。

 東日本大震災後に複数の地震が同時発生するケースが相次ぎ、気象庁は改善していたが、担当者は「今のやり方では対応しきれないものがあると分かった」と指摘。さらなる改善を検討する。

 気象庁によると、緊急地震速報は初期微動(P波)を解析、主要動(S波)の大きさを予測するシステムで、地震検知から速報までを自動化している。今回は午前11時2分23秒に富山県西部、
3秒後に茨城県沖を震源とする地震が発生。石川県と富山県の地震計が観測したP波を解析する一方、茨城県沖を震源と判断し、予想規模が実際より大きくなった。速報は午前11時2分46秒だった。

 茨城県の地震の震源地は同県沖で、震源の深さは約40キロ、地震の規模はマグニチュード(M)4・4と推定。石川県の地震の震源地は富山県西部で、震源の深さは約20キロで、M3・9と推定される。

http://www.sankei.com/affairs/news/180106/afr1801060004-n1.html