【AFP=時事】故障したボートで海上を7か月間にわたって飼い猫と共に漂流していたというポーランド人男性が、仏海外県レユニオン島近くのインド洋で仏沿岸警備隊に救助された。

 男性は今年5月、自ら改良したクルーズ客船の救命ボートでモザンビーク沖のコモロ諸島から南アフリカを目指す2000キロ超の航海に出たと話している。

 計画では、船舶の交通量が多いモザンビーク海峡を通って南下することになっていた。同海峡は、男性の改造ボートで進むには海流が強い海域だ。
男性は南アフリカに到達することなく、航路を大きく外れたレユニオン島近くでヨットの乗組員らによって発見され、24日に保護された。

 男性は、1日に中華スープを半袋ずつと自分が釣り上げた魚を猫と分け合って生き延びたと語っている。フランス沿岸警備隊「海難救助全国協会」はAFPの取材に、男性のボートの機器は壊れ、通信手段がない状態だったと説明した。

 男性の話によると、航海の旅の始まりは2014年、米国の自宅からインドに渡航し、ポーランドに海路で戻るためにボートを購入した時だった。
ボートを自ら改造し、航海に出発したものの、出港後にマストに問題が発生し、ボートが壊れたという。男性はその後インド洋を漂流し、コモロ諸島に辿りついていた。【翻訳編集】AFPBB News

http://www.afpbb.com/articles/-/3156871