米の攻撃容認?中朝国境に難民キャンプか(2017/12/26 21:05)

 今年、2017年は北朝鮮を巡る問題が多い年だったと言えます。年の瀬が迫った26日もまた新しいニュースが入ってきました。
中国が中国と北朝鮮の国境地帯に難民キャンプの設営を指示したといいます。果たして、その背景にはいったい何があるのでしょうか。

(略)
先月29日に大陸間弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対しては、経済制裁という国際的な包囲網が進んでいます。先週22日には、国連の安全保障理事会が追加の制裁決議を採択しました。

 ヘイリー米国連大使:「この決議は平壌にさらなる挑発がさらなる罰と孤立をもたらすという明白なメッセージとなる」
 新たな決議では、北朝鮮への石油製品の輸出制限を強化して「北朝鮮の行動次第では供給をさらに削減する」と今後の追加措置に含みを持たせました。
これまで北朝鮮への制裁決議に難色を示したことがあった中国・ロシアも賛成に回り、全会一致の採択となりました。
この採択に北朝鮮は強く反発。北朝鮮メディアによりますと、制裁決議について「朝鮮半島の平和と安定を破壊する戦争行為で全面的に排撃する」との外務省スポークスマンの談話を発表しました。
一方、北朝鮮の後ろ盾とされてきた中国では気になる動きが。北朝鮮との国境に接する2つの都市が難民キャンプの場所に指定されたとニューヨーク・タイムズが報じたのです。
建設の理由については「北朝鮮の不安定さが増す可能性が高い。両国の国境を流れる豆満江に避難民たちが、どっと押し寄せてくる可能性がある」としています。
また、「最近、北朝鮮は核・ミサイル実験を強化していて、国内が不安定になる可能性が増し、アメリカによる攻撃の可能性も高まっている」とも報じています。
難民キャンプの収容人数については、日本経済新聞が中国共産党関係者の話として、最大50万人を想定していると報じています。
ひそかに進む中国での大規模難民キャンプの建設計画。朝鮮半島有事の「エックスデー」はすぐそこに迫っているのでしょうか。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000117546.html