https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00010000-bfj-soci

日本に帰化した在日コリアン。そんな自らの立つ場所から見える日常を、ブログに淡々と綴ってきた、ひとりの男性がいる。ネット上にも路上にも「ヘイト」が溢れるようになったいまの世の中で、マイノリティである彼らは生きづらい。たとえ、「日本人」になったとしても、だ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

「僕らは在日という動物じゃないんです。普通に生きているってことを、知ってもらいたい」

金村詩恩さん(26)は、在日コリアン3世だ。書きためてきたブログを、一冊の本にまとめることになった。

不動産業を営む父親と介護士の母親、そして2人の妹がいる。そのルーツは韓国にあるが、家族全員、金村さんが小学生のころに日本国籍に帰化している。

BuzzFeed Newsの取材に、金村さんは笑顔でこう語る。

「日本人になったから、生活ががらりと変わったわけではないんです。在日コリアンであることというのは、いまでも私を構成する一部ですよ」

帰化したからって食生活は変わらない。。普段からチャンジャも焼肉も食べる。在日のコミュニティと関わることだって、独特の言葉だって、祖父母の存在だってある。

それでも、日本国籍が必要だった理由がある。