バラエティで不動の人気を誇りながら、TBSアナウンス部の次長でもある男、安住紳一郎。
もっともメディアの中枢に近いアナウンサーと言っても良いだろう。だが、そんな安住にはもう一つの顔があると、あるテレビ局関係者はいう。

「上層部がほぼリベラルで固まるTBS局内で、安住はただ一人”保守”を自称し、孤独な戦いを続けています。
もちろん、彼とて社員アナウンサーなので、局上層部の報道方針に異を唱えたり、波風をたてることはありません。
しかし、同番組でも、竹島問題で渡辺えり(62)が『日本はもっと韓国と話し合うべき』と言った時に
『話し合った結果がこれですからね』とズバリ正論で返したことも。
比較的、自由なラジオ(『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ))でも、たまに『おれは右翼だ』と漏らしたり、
『成人式では一人で右翼青年のように”君が代”を大声で歌った』というエピソードを披露したり。
47都道府県かぞえ歌を自作した時も、北方領土と竹島を加えて「アー、言っちゃダメ、言っちゃダメ! ハードッコイショ♪」とユーモアを交えて歌っています」

 元TBSアナウンサーの鈴木史朗(79)は退社後、花田紀凱(75/元週刊文春編集長)のインタビューに答え、
「TBSは全学連リーダーばかりで居心地が悪かった」「筑紫(哲也)氏の『南京虐殺特集』に反対したが、嘘が放送され悔しかった。
報道からも外された」と悔しげに語っている。TBSの社内に偏向ムードがあるのは間違いないだろう。

 だが、そんな四面楚歌のTBSにあっても、安住は折れず、マイペースを貫いている。
声高に正論で押さえつけたり、ヘイトをまき散らすわけでもない。あくまでソフトに、TBS上層部に加え、世間をも飲み込んでいく。
安住紳一郎の孤独な戦いは続いていく。