トランプ大統領のエルサレム首都認定
 「越えてはならない一線だ」と世界のリーダーたちから反発
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/06/trump-jerusalem-move_a_23299322/

アメリカのドナルド・トランプ大統領は12月6日、ホワイトハウスで演説し、
公式にエルサレムをイスラエルの首都と認め、国務省に対しテルアビブにある
アメリカ大使館をエルサレムに移転する手続きを始めるように指示したと正式に表明した。

世界各国の指導者からは、アメリカがこれまでの中東政策を逆行させ、
パレスチナの和平交渉を阻害する恐れがあると懸念を強めている。

トルコのタイイップ・エルドワン大統領は5日、
「エルサレムはイスラム教徒にとって越えてはならない一線だ」と、
強い懸念を表明し、トルコがイスラエルとの断交に踏み切る可能性も示唆した。

イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は、大使館の移転は、アメリカが中東政策を行う
「資格がないこと、そして失敗していることの象徴だ」と批判した。

ドイツのシグマール・ガブリエル外相は、大使館の移転でさらなる衝突を生み出し、
「極めて危機的な状況が加速するだろう」と語った。

イギリスのテリーザ・メイ首相は大使館移転問題について直接トランプ氏と競技すると述べ、
ボリス・ジョンソン外相も「懸念を持ってニュースを見ている」と不安を表明した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はトランプ氏との電話会談で、
「エルサレムの位置付けは和平交渉を通じて解決するべきだ」と伝えた。

ロシアのウラディミール・プーチン大統領も5日、アッバス議長との電話協議で
「中東情勢の状況を複雑化させる」と懸念を示した。

ローマ法王フランシスコは6日、バチカンで演説し、「エルサレムは、ユダヤ教、
キリスト教、イスラム教の聖地がある随一の街だ。私はこの数日間の状況に強い懸念をもっている。
エルサレムの現状を尊重すべきと、あらゆる人たちに呼びかけたい」と述べた。