国連事務次長、きょう訪朝 北朝鮮側から要請受け
 国連は四日、フェルトマン政治局長(事務次長)が五〜八日に平壌を訪問し、李容浩(リ
ヨンホ)外相らと会談すると発表した。協議内容など詳細は明らかにされていないが、北
朝鮮の核・ミサイル開発を巡る朝鮮半島の緊張状態に懸念を伝え、あらためて話し合いに
よる解決を促すとみられる。
 国連の報道官は四日の記者会見で、国連との対話を求める北朝鮮側からの「長年の招請」
を受けて訪朝すると説明した。今年九月の国連総会の際も、グテレス事務総長と会談した
李氏が訪朝を求めており、十一月末に決まったという。
 北朝鮮の慈成男(チャソンナム)国連大使は十一月、グテレス氏への書簡で、国連安全
保障理事会による北朝鮮への制裁決議に不満を伝え、米韓軍事演習について「核戦争の演
習」と非難。フェルトマン氏との会談でも国連側の見解をただすとみられる。国連幹部の
訪朝は、二〇一一年に当時のエイモス事務次長(人道問題担当)が食糧事情の現地調査を
して以来で、金正恩(キムジョンウン)体制では初めて。
 また、国連は四日、グテレス氏が十三〜十四日に日本を訪れ、十四日に安倍晋三首相と
会談すると発表した。グテレス氏の訪日は事務総長に就任後初となる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017120502000251.html

「制裁の効果出ている」 河野外相「北」動向を分析
 国連の事務次長の訪朝について、河野外相は、北朝鮮側からの要請に応じる形での訪朝
を歓迎する考えを示したうえで、「だいぶ制裁の効果が出ているのではないか」との分析を
示した。
 河野外相は「北朝鮮の体制に対して、今の政策の変更の必要性をしっかりと訴えてきて
くれるものだと思っている」と述べた。
 さらに、「今の体制を続けても、北朝鮮に明るい未来はないと認識して、北朝鮮が政策を
変更してくれることを期待したい」と語った。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00378372.html