韓国外務省は5日、2015年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に
登録された長崎市の端島(通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」に関し、
日本政府が今年11月末にユネスコに報告した内容について「遺憾」とする報道官論評を発表した。

 日本政府は登録の際、韓国側の主張を踏まえ、一部遺産に朝鮮半島出身者が戦時徴用された
歴史を説明する措置を取ると約束。報告では、19年をめどに東京都内に施設を設置し、
労働者の賃金記録などの1次史料や元島民の証言などの公開を検討するとしたが、
韓国内では現地から離れた都内に設置することなどに批判が出ていた。

 韓国側は、軍艦島で朝鮮半島出身者が強制労働を強いられたと主張。論評では「日本が
強制労働の犠牲者たちをしのぶための措置を誠実かつ速やかに履行することを促す」とした。
(共同)
http://www.sankei.com/world/news/171205/wor1712050033-n1.html