なぜ日本のおじさんは、貴乃花親方にイラついてしまうのか

 貴乃花親方が「おじさん」から叩かれている。
「理事のくせに協会に協力しないのは組織人失格」「改革したいからって、飲み屋のケンカを大騒ぎしすぎだ」といった主張を聞いていると、
筆者の窪田氏は「何かに似ているな」と感じたという。それが何かというと…。[窪田順生,ITmedia]

 連日のようにマスコミが取り上げる貴ノ岩暴行事件で、ウン十年もこの世界を見てきたと胸を張るベテランの相撲ジャーナリストや、
著名な評論家、学者などのコメンテーター、果ては大御所芸能人というそれぞれの世界で社会的地位を築いた方たちがこぞって貴乃花親方批判を展開しているのだ。

 その主張をザックリとまとめると、こんな調子である。

 「理事のくせに協会に協力しないのは組織人失格」

 「改革したいからって、飲み屋のケンカを大騒ぎしすぎだ」

 「正義感からかもしれないが、なにもしゃべらないのは頑固すぎる」

 なかには、「ファッションがヤクザみたい」「理事会でふんぞりかえって態度が悪い」など本筋ではないバッシングや、
過去の「洗脳騒動」を引き合いに、「カルト」なんて誹謗(ひぼう)中傷をしている御仁もいる。

 騒動が勃発してから次から次へとわいて出るこの手の「おじさん」たちの主張を見て、何かに似ているなとずっと考えていたのだが、先日ようやくそれがなにか思い出した。

http://www.sankei.com/sports/news/171205/spo1712050021-n1.html