◇吉村市長「大変遺憾だ」のコメント発表

 【ロサンゼルス長野宏美】米サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長は22日、市民団体が市内に建てた旧日本軍の従軍慰安婦を象徴する像の
寄贈の受け入れを承認した。像は市有物となる。

 これを受け、サンフランシスコ市と姉妹都市である大阪市の吉村洋文市長は「サンフランシスコ市の意思として慰安婦像の受け入れを確定させることになったのは、
大変遺憾だ」とのコメントを発表した。その上で、両市の信頼関係はなくなったとして、姉妹都市解消の手続きに入り、12月中に完了させる意向を表明した。

 安倍晋三首相も21日の衆院本会議の代表質問で、リー市長に対し、像の受け入れを拒否するよう政府として申し入れたことを明らかにしていた。

 サンフランシスコ市議会は14日、全会一致で像の受け入れを決議。リー市長は10日以内に拒否権の行使が可能だった。像は中国系の
民間団体が主導し、9月に民有地に設置され、10月に土地が市に寄贈された。

 米国で公有地に慰安婦像が設置されるのは米西部カリフォルニア州グレンデール市と南部ジョージア州ブルックヘブン市に続き3例目。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171123-00000036-mai-int