ドイツのメルケル首相は20日、4期目の政権樹立に向けた3党連立協議が決裂したことを受け、
安定政権を作るためには再選挙の実施も選択肢との考えを示した。
公共放送ARDなどで語った。

メルケル氏は「少数与党を作るつもりはなく、懐疑的だ。新たな選挙をするほうがいい」と述べた。
首相として、過半数に届かない少数与党での政権運営を否定したものだ。4期目の任期を全うする決意も示した。

一方、シュタインマイヤー大統領は同日、ドイツ政治が戦後最大の危機に直面しているとの認識を示したうえで、
すべての政党に政権樹立へ向けた取り組みを強く促した。

メルケル氏のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、自由民主党(FDP)、環境政党「同盟90・緑の党」との3党で
連立協議を続けてきたが、妥協点を見いだせず決裂。
社会民主党(SPD)は大連立継続を否定しており、先行きは不透明感を増している。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20171121-OYT1T50074.html