「勝手に有給を消化されていた」「風邪を引くと欠勤扱い」…元従業員が訴え
会見した市橋耕太弁護士によると、訴えた従業員らは、いずれも2014年から2016年にかけて、求人サイトで求人募集要項を見た上で入社した。
求人募集要項には「実働8時間」「月給23万円プラス諸手当」などの記載があったが、実際には9時台から21時台まで働くなど、最長で月70時間
の長時間労働があっても残業代は支払われず、月給23万円を超えることはなかったという。
従業員らが、未払いの賃金を請求したところ、会社側は給与のうち、いくつかの手当が「固定残業代」であると主張しているが、
雇用契約書にはそうした記載はなく、説明を受けたこともなかった。
原告で、元従業員の40代女性は、「エステが大好きで3年働きました。でも、有給はあってもほとんど使うことができなくて、毎月公休日にあわせて
勝手に使われていた。それなのに、風邪を引いて休むと欠勤扱いになり、給料からどんどん引かれていった。3万円以上、引かれたこともあった。
エステは劣悪な労働環境で辞めていく人が多い。おかしいことはおかしいと言える社会にしたいです」と声をつまらせながら話した。
また、同じく原告で、現役従業員の20代女性は、「休憩をとらないことが、素晴らしいことだと言われるおかしい環境。食事も取れないので、
胃が痛くなってつらいと思った。残業も社員が勝手にやっていることと会社に言われてショックだった」と語った。
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