「彼らを使って『外』から操る気か」


「小池百合子知事が希望の党代表を辞任する決断をしました」

11月14日、両院議員総会での発表を前に、希望の主要議員に伝えて回ったのが、小池氏の最側近といわれる同党事務局職員の尾崎良樹氏だ。

だが――。

「小池さんがやめるのは当然だと思っていたけど、尾崎氏に伝えられたのがなんだか癪なんですよ」

と不満げに語るのは希望の幹部議員だ。

「小池辞任の振り付けを考えたのは尾崎氏と、妻で知事特別秘書の宮地美陽子さんですね。

小池さんは、最側近の尾崎氏を党の金庫番に据えて政党交付金を管理させ、党外から実質支配する目論みなのです。
あの夫婦と小池さんは一心同体ですから」

尾崎氏は産経、宮地氏は読売の記者出身だ。この元記者カップルは、希望の政策協定書の草案にもかかわり、候補者調整にも深く関与している。

「尾崎さんは、『最初の70人(の選挙区)は私がはめました』と自信満々でしたけど、強気一辺倒で、議員にまったく譲歩しようとしなかった。

大敗の責任は尾崎さんにもありますよ。それなのに、小池さんが外から尾崎さんを操るつもりだとしたら、先行きは暗い」(別の希望議員)

大手紙政治部デスクが言う。

「民進系議員がどっと入ってくるなか、どこまで尾崎氏が影響力を保持し続けられるかは見物です。

今回の選挙で没収される供託金は約4億円。立候補者にすべてを押しつけることはできないので、誰がどう補?するか、尾崎氏の実力が問われる」

金欠では、金庫番どころではないかもしれない。



小池百合子の代表辞任を振り付けした「元記者夫婦」の狙いと正体
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53558