人工知能(AI)が人間の代わりに「明日の天気は」とラジオ放送で読み上げる――。コニュミティー放送局のエフエム和歌山はこんな
取り組みを始めた。「ナナコ」と名付けたAIアナウンサーが自動音声でニュースと天気予報を伝える。同局によれば、国内初の取り組みという。

■アマゾン「AWS」でサービス提供

活用するのは米アマゾン・ウェブ・サービスの「Amazon Polly」。文章を音声に変換できるAIだ。「Amazon Web Services(AWS)」を通じて
2016年11月から提供している。

同社日本法人は、エフエム和歌山を含めAWSで提供する2種類の機械学習サービスを使った国内事例を2017年7月31日に初公表した。
Amazon Pollyともう1つは画像認識の「Amazon Rekognition」だ。いずれも学習済みの深層学習モデルをAPI(アプリケーション・
プログラミング・インターフェース)経由で利用できる。

放送エリアが小さいコミュニティー放送局は金銭的な理由で人手が思うように集まらない。エフエム和歌山はAmazon Polly導入により、
2017年7月から深夜や早朝などアナウンサーを確保しにくい時間帯もニュースを流せるようになった。無人の災害放送にも取り組む。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23446480U7A111C1000000/?n_cid=NMAIL007
https://www.nikkei.com/content/pic/20171120/96958A9F889DE0E1E6E6E4E6EAE2E3E6E3E3E0E2E3E5E2E2E2E2E2E2-DSXZZO2344683014112017000000-PB1-1.jpg