神戸港開港150年目を記念し、巨大な生木のクリスマスツリーを同港に立てる計画で、高さ約30メートルのアスナロの木が17日朝、神戸市中央区のメリケンパークに“植
樹”された。今後、直径10センチ程度の反射板を無数に付け、昼は太陽光や海風できらめき、夜はライトアップで輝かせる予定。観覧イベントは12月2〜26日に実施される
。
「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」と題する企画。希少植物を求めて世界中を巡る「プラントハンター」の西畠清順さん(37)=川西市=がプロデュースし
、西畠さんが代表を務める「そら植物園」(同市)が主催する。
アスナロの木(重さ約24トン)は推定樹齢150年で、富山県氷見市の山中に生えていた。今月13日に神戸港に到着。ポートアイランドで一時保管し、枝や根の状態を整え
ていた。
この日の植樹式では、西畠さんが阪神・淡路大震災の被災体験に触れ、「初めて死を意識した瞬間だったが、22年がたち、神戸は復興して神戸港開港150年目の催しで盛り
上がっている。神戸の人たちに見守られ、ここに木を立てられるのは感無量だ」と話した。
その後、木を立てた状態で運んできた船のクレーンがゆっくりと木を持ち上げて旋回。木に結わえた紅白のロープ3本に来賓約60人が手を添える中、無事に足場に降ろされる
と、観衆から拍手がわき起こった。
観覧イベントは無料。終了後、木をどうするかは未定という。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201711/0010740362.shtml