吉永小百合の120本目の出演映画「北の桜守」に、安田顕と野間口徹が参加していることがわかった。
物語の舞台となる北海道出身の個性派・安田は少年時代に修二郎(堺雅人)をいじめていた同級生・
杉本久、マルチに活躍の場を広げる実力派・野間口は会社社長になった修二郎を支える木村学に扮している。

「おくりびと」(2008)で米アカデミー賞外国語映画賞を戴冠し、二宮和也主演
「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」(公開中)も手がけた名匠・滝田洋二郎監督がメガホンをとる今作は、
北海道を舞台にした「北の零年」(04)、「北のカナリアたち」(12)に続く“北の三部作”の最終章。
戦中から戦後にかけて北の大地で懸命に生きた江蓮てつ(吉永)と、アメリカで成功をおさめ帰郷した
息子・修二郎(堺)の生涯を描く。

安田は、吉永との直接の共演はなかったが「日本映画界の歴史を作られてきた方が主演される作品に、
こうして同じスクリーンに出させていただき、本当に光栄なこと」と敬意をにじませる。アメリカ帰りの
修二郎を訪ねるシーンでは「What can I do for you?」と聞かれた際、
「ホッケ? ホッケがどうしたって?」と“道産子”らしいアドリブで応戦し、スタッフ・キャストを爆笑させたという。

一方で野間口は、北海道・稚内での撮影でハプニングが。初夏の東京から移動してきたため油断したのか、
寒空にも関わらず短パン姿で現場入り。場にそぐわないラフな出で立ちが堺たちを笑わせ、独特の空気感で
撮影を盛り上げた。プロデューサーの冨永理生子氏は、2人のキャスティング理由を「これまでの出演作を
見ていて、それぞれの役のイメージにぴったりだなと思いましたし、実力派のおふたりだったので、
ぜひお願いできればと思いました」と明かし、撮影を終えて
「滝田洋二郎監督もおふたりの演技を絶賛していました」と太鼓判を押している。

http://eiga.com/news/20171110/5/