【台北=牧野田亨】台湾の 蔡英文(ツァイインウェン) 総統は13日、日本主導で米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)の参加11か国が大筋合意した新協定について、「新たな進展はチャンスであり、挑戦でもある」と述べ、参加への意欲を表明した。

 総統府によると、ベトナムで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席した台湾代表団との会見で述べた。
蔡氏は新協定について、「対話と交流を通じて広範な経済貿易協力を推進することは、世界各国の共通の願いということを証明した」と評価した。

 台湾はTPPへの参加にも意欲を表明し、関連法令の調整などを進めていた。ただ、中国が「一つの中国」原則に基づき、加盟国に圧力をかける可能性が高く、新たな協定への参加実現も容易ではない。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20171113-OYT1T50070.html