カレーライスは日本人にとって非常に身近な料理だ。本格的なカレーを提供するお店があるだけでなく、各家庭でもカレーライスは頻繁に食卓にのぼる料理であり、
カレーライスは日本の国民食と言われることもあるほどだ。

 カレーがもともとインドの料理であることは日本人ならば誰でも知っているだろうが、中国人からすればインドで生まれた料理が日本で広く親しまれていることが疑問に
感じられるようだ。中国メディアの好奇心日報は3日、インドから海を渡ってもたらされたカレーが日本の国民食になったのかを考察する記事を掲載した。

 記事はまず「食材の味を大切にし、手の込んだ調理を行うのが日本のもともとの食文化であったはずで、スパイスがたっぷり入っていて、ドロドロしたカレーが日本で
これほど普及するとは理解に苦しむ」と主張。日本ではカレーライス、カツカレー、カレーうどんなど、カレー絡みの弁当がどこのコンビニでも売られているほど、
カレーは現代の日本人にとって非常に身近な存在だと論じた。

 続けて、インドのカレーはもともと英国人によって命名されたものであり、インドにあった一部の煮込み料理をカレーと名付けて、世界中に向けて販売したことで
世界に広まったと紹介。日本にも明治維新以降に英国人の手によってカレーが持ち込まれ、当時はインド料理としてではなく、英国からの船来品として扱われたと紹介した。

 一方、日本でカレーが広まったのは「旧日本海軍の存在が大きかった」とし、カレーはもともとコメとの相性が良く、しかも揺れる軍艦でも食べやすかったため、
旧日本海軍が主食として採用したと紹介。そして、海軍を退役した人びとがカレーを家庭に持ち込み、日本国中に広まった後、レトルトカレーなどより手軽に食せるものが
登場し、カレーは日本の国民食になったのだと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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