SNSは同世代や似た相手とつながることが多いため、使い方に世代間ギャップが見えや
すいところでもある。特にギャップが大きいのは、トレンドに敏感な女子高生と保護者などの
大人世代かもしれない。

 今回は、女子高生が大人世代をどう思っているのかをSNSから考えていきたい。同時に、
高校生世代と保護者世代におけるコミュニケーションと課題についても考えていく。

 女子中高生のマーケティングチーム・JCJK調査隊で「知らないおじさんからTwitterで
リプライがきたことがありますか?」とアンケートを取ったところ、8割が「ある」と回答した
という。「かわいいね」「いいね」といったものから、「上履きを売ってよ」「顔を見せてほし
い」という不快な発言も混じっていたそうだ。

 異世代がコミュニケーションしているのは、Twitterだけではない。ローリエプレスの「10代、
20代女子に聞くInstagramに関する実態調査」(2017年7月)によると、「Instagramをやってい
てストレスになること」という質問に対して、1位は「副業系や興味ないビジネスアカウントに
フォローやコメントをされる」(53.4%)だったが、2位は「知らないおじさんなどにフォローやコ
メントをされる」(22.4%)となっていた。

 ある女子高生は、「無理して私たちに合わせている感じで痛々しい。若作りしているとい
うか、媚びてる感じが嫌」と言っていた。親しくなろうと無理やり高校生に合わせているのが
拒否されてしまう点だろう。なお、女子高生が「おじさん」と思う年齢は、同調査によると
「平均39.6才」だという。

 女子中高生が配信している動画などを見ると、中年男性と思われるコメントが殺到してい
る。多くの中年男性が配信者である女子中高生の気持ちを惹こうとしてちやほやしており、
その女子高生はやはり「気持ち悪い」と一刀両断していた。

https://japan.cnet.com/article/35109724/