安倍首相続投 立憲は躍進
 第48回衆院選は22日、投開票された。定数465(小選挙区289、比例代表176)に対し、自民党と公明党で300議席を超えることが確実となった。
 希望の党は公示前の57議席を維持できる見通しが立っていない。共産党も伸び悩んでいる。立憲民主党は、公示前の15議席を大きく上回ることが
確実だ。安倍晋三首相は、今回の衆院選の勝敗ラインを「与党で過半数」としており、来月1日に召集予定の特別国会の首相指名選挙で再び選出さ
れ、第4次安倍内閣が発足する見通しだ。【高山祐】

 今回の衆院選は「1票の格差」是正のため定数が10(小選挙区6、比例代表4)削減された。安倍政権の信任を求める与党に対し、「希望の党・日本
維新の会」と「立憲民主党・共産党・社民党」が挑み、3極が争う構図となった。177選挙区で与党候補1人に対し野党2人が競合する三つどもえとなっ
た。51選挙区で野党候補が3人以上立候補し、競合した。

 自民党は青森、秋田、山形、群馬、富山、石川、福井、鳥取、島根、山口、徳島、熊本、大分、宮崎などで議席を独占した。首相は22日夜、TBSの
番組で「私や自民党に対し厳しい視線があることをしっかり認識し、この勝利に謙虚に向き合いたい」と述べた。

 希望の党は、民進党からの合流者に対し「排除の論理」を掲げたことに批判の声が上がり、伸び悩んだ。小池百合子代表は訪問先のパリで記者団
に「今後の党運営も責任を持って進めていきたい」と述べ、代表を続ける考えを表明。ただ、党内からは小池氏の責任を問う声も出ている。


毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171023/k00/00m/010/335000c
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/10/23/20171023k0000m010319000p/5.jpg