「流氷の天使」とも呼ばれるクリオネについて、
富山大学(富山市)は12日、富山湾の深海で新種を発見したと発表した。

体長最大約5ミリで、クリオネの仲間では比較的小さいという。

日本の周辺では北海道のオホーツク海にしか生息していないと考えられてきた。
本州沿岸で生息が確認されたのは初めてで、遺伝子解析で新種と確認された。
北半球では最も南方での発見といい、日本海固有種の可能性があるという。

同大理学部が今月、調査船で新潟県上越市沖約10キロと富山市沖約10キロの
水深約250〜1050メートル付近で調査し、計約100匹を捕獲。
新種の確認に協力した北海道蘭越町立博物館「貝の館」の山崎友資館長は
「富山湾で発見されて驚いている。今後の日本の海洋学の発展にも貢献するのでは」と語った。

「流氷の天使」新種見つかる...富山湾の深海
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171012-OYT1T50062.html
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20171012/20171012-OYT1I50027-L.jpg