米カリフォルニア州の山火事 火の勢い衰えず 死者23人に
10月12日 15時36分
アメリカ西部カリフォルニア州北部で発生した大規模な山火事は、
発生から3日たっても依然として火の勢いは衰えておらず、
これまでに23人が死亡したほか、2万人以上が避難を続けています。
アメリカのカリフォルニア州北部で8日発生した山火事は、
ワインの産地として知られるソノマ郡やナパ郡などを中心に燃え広がっていて、
カリフォルニア州当局によりますと、焼失面積はおよそ7万ヘクタールに拡大しています。
この火事で、これまでに23人が死亡したほか、住宅や商店など3500棟が焼けて2万人以上が避難を続けています。
カリフォルニア州全域と近隣の州から合わせて8000人の消防隊員が動員され、
消火作業を続けていますが、火事は20か所以上で同時に発生しており、
強風にもあおられ、山火事の発生から3日たっても依然として火の勢いは衰えていないということです。
一方、13人の死亡が確認されたソノマ郡の警察は、11日の記者会見で、
当初、行方がわからないとして通報が寄せられた600人のうち、315人について
安全が確認できたものの、いまだに285人と連絡が取れない状況が続いていることを明らかにしました。
ただ、通信設備が焼失して、携帯電話がつながりにくくなっていることも要因だと説明しています。
今回の山火事は「悪魔の風」を意味する「ディアブロウインド」と呼ばれる高温で乾いた
この地域特有の風が被害を拡大させていて、カリフォルニア州のブラウン知事は会見で、
「カリフォルニア州はこれまでいくつもの大きな山火事を経験したが、今回はかつてない規模だ」
と述べ、避難と警戒を呼びかけました。
(続き略)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171012/k10011175871000.html