『この国を出よ』
新刊書評
PRESIDENT 2010年11月29日号
http://president.jp/articles/-/2931

しかし、柳井氏は違う。ストレートなうえ、言葉遣いも過激だ。
たとえば、「ただ沈没を待つだけの難破船」「自分の殻に閉じこもり、
変化する環境への対応を放棄してしまった」といった表現で今の日本を語る。
日本国民を「自分に不都合な情報には耳をふさぎ、
戦後日本が世界に躍り出て急成長した過去の栄光を飽きることなくリプレイして自己満足し、
それがこれからも続いていくと勝手に思い込んでいる滑稽な国民」と一刀両断して、
「驚くほど能天気」と容赦ない批判を浴びせる。