私たちは“将棋の駒”

彼女は、このようなルールはまだ面白がることができたが、あまりに厳格なマネジメントには、納得できなかった。
就業時間は7時から15時と、13時から21時。時間帯の振り幅が大きいのに、勤務スケジュールが決まるのは、たった3週間前でしかない。
また、昼休みがいつになるのかは、その日仕事に来てからでないとわからないという。彼女はこう語る。

「私たちのことを“将棋の駒”だと思っているのです。私たちは出退勤だけでなく、昼食のときにもタイムカードを押さなければいけません。
また、仮に1分早く店を閉めることができたとしても、全員で1分待って、時間ちょうどに外に出るのです」

というのも、1分でも時間を守らないと、1時間分の給与が差し引かれるからだ。

この妥協を許さない企業文化に耐えられない従業員もいる。ステファニー・ポワニエは5年間働いたが、結局退職した。





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