「セクト的」? ユニクロの「企業文化」をフランス人はどう見ているのか
2017.10.8
ヨーロッパに次々と新店をオープンし、海外事業が絶好調のユニクロ。その奇妙な“カイシャ文化”について、現地のスタッフが口を開いた。
ユニクロでは毎日、朝礼がある。従業員は2列に分かれ、向かい合って並ぶ。
両腕を身体に沿わせ、背筋を伸ばして立たなくてはならない。
前日の売り上げとその日の目標が発表されたのち、従業員の一人が自ら進んでいくつものフレーズを朗読する。
そして他の従業員は全員、合唱のように繰り返す。
「お客様、こんにちは」
「買い物かごが、ご入り用でしょうか」
そして最後のフレーズは、日本語の「よろしくお願いします」だ。
このように、日本のマネジメント・モデルを世界各国の店舗に持ち込もうとしているユニクロだが、フランスではさまざまな抵抗にあっている。
パリ・オペラ店で1年間働いた女性、プリュンヌ・ポン=ブノワは、一度も自分から進んでフレーズを朗読しなかったという。
お祈りのような言葉の繰り返しが、少し「セクト的」に感じられたからだ。
彼女は、新入社員研修を受けたとき、特殊な世界に足を踏み入れてしまったと思った。
日本の従業員たちが、ご機嫌で店の前の道路を掃除しているビデオを見せられ、唖然としたのだ。
また、受け取った新入社員用のハンドブックには、従業員どうしのコミュニケーションについての取り決めも記されていた。
たとえば、トイレに行きたくてもそう言わず、目立たないように「10番のシチュエーションです」と他の従業員に言うことになっている。
http://courrier.jp/news/archives/97528/
参考 G7各国の労働生産性のグラフ
https://i.imgur.com/LuQFLee.jpg