>>378
事実というよりも、そのように理解されているということ。


アメリカは長年にわたり、市民に対して平等な機会を与える自由社会と、自己理解してきた。
しかし、1950年頃から、そうした自己理解に疑問を呈する運動が大きくなってきた。

1つは、黒人差別を禁止せよという公民権運動。もう1つが女性を家父長制の下での拘束から
解放することを要求するフェミニズム運動である。

1960年台に入ると、第二フェミニズム運動が盛んになってくる。
市民社会での男女平等を求めるに飽き足らず家父長制的な家族性やセクシュアリズムまでも含めて
男性中心主義的文化を根底から破壊・解体をもくろむ運動である。

この第二フェミニズム運動は、当然のことながら、伝統的な価値観・倫理観を保持していこうとする人々と
衝突する。