>>1続き

私は今のまま添田氏がこの件から逃げ続けている限りは、被害者に連帯し、添田氏を糾弾し続けます。
女性の多くは、大小の差はあるにせよ、性被害を人生のどこかで受ける体験をしています(もちろん性被害は女性に限りませんが)。
「たかが痴漢」などといって事件を矮小化するような人がいるかもしれませんが、合意ない相手に体を蹂躙されるという体験は被害者に生涯にわたる心の傷を残します。
言葉によるセクハラでも傷が長く残ります。このような性犯罪を放置するということは、結局もっとひどい性暴力や強姦を容認することにつながるのです。
現に、元TBSの山口敬之氏から強姦されたということを告発した「詩織さん」の一件について法的、社会的正義がもたらされていない状況です。
この添田氏の被害者の「ミサさん」についても同じです。ひどい場合は被害者を責めたりする風潮さえあります。

この一件は社会運動の中で起きたことです。
このように、反差別、反軍事といった人権を守るための運動の中で暴力、性犯罪、セクハラ、パワハラが起こることはあります。
しかしそういうとき、今回のケースのように、被害者は、運動を迫害する者を利するからといって声を上げなかったり上げづらい雰囲気の中で苦しむことが多いのです。
しかしそれではいけないと思います。
そうやって「正しい」運動をする中で起こる暴力を身内の恥のように思い表ざたにせずに済ませてしまおうという傾向があると、悪事が繰り返される土壌を生み出してしまうのです。

添田さん、もう一度被害者に向き合い、被害者が求める誠実な対応を行ってください。
運動のみなさん、この事件を知ってください。知らしめてください。
うやむやにしないでください。
そして添田さんに正しい行動を求めて、それがされるまでは裁判支援を一切打ち切るという厳しい姿勢を取ってください。
それは被害者のためだけではなく、加害者のためにもなることですし、ひいては運動全体のためになることです。

おしまい