(途中略)
注目されているのは、「学校では教えてくれない日本史」(プリワイパリ出版)。

著者は韓国・江南(カンナム)でうどん屋を営んでいるシン・サンモク氏。
前職は公務員の外交官で、16年間に及ぶ外交官生活を送った。

2010年に開催されたG20首脳会議の時には準備委員会で行事企画課長として勤務し、
2012年に開催された核安保首脳会議では、準備企画団で儀典課長を務めたほどの超エリート。
しかし赴任先のパキスタンで命の危機に遭遇し、その時に「人生はいつ何が起こるかわからない。
やりたいように人生を全うしよう」と思ったのがうどん屋へ転職したきっかけだという、
異色の経歴の持ち主だ。

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それは「日本近代化への出発点」としての観点より、韓国が日本に遅れをとりはじめた
「きっかけ」だったという観点から。しかしそれは韓国が日本よりも優位であったという逆説にもなる。

シン氏の著書では「明治維新」ではなく「江戸時代」に注目し、
「日本の江戸時代に比べれば、韓国のほうが先進的」という韓国人の一般的な考え方に異議を唱えている。
日本では江戸時代に既に市場や経済、自治活動の面々で近代化の要素があり、決して韓国に「出遅れ」てなどいない。

著書では数多くの事例をもって江戸時代を評価しているが、中でも「参勤交代制度」が
経済的・文化的に大きな影響を及ぼしたと評価している。参勤交代でやってくる地方の武士や
多くの家臣をターゲットに、商人や料理人などさまざまな職業の人たちがビジネスチャンスを求め
江戸に集まってきた結果、経済が回り、インフレやデフレ等の現象が起こっていたことにも注目している。
また江戸と大阪など、地域による貨幣価値が異なったために作られた「両替所」の存在や
これが金融機関の発展を導いたことを明らかにしている。

(続きは以下ソース)
韓国で書籍『学校では教えてくれない日本史』が話題に 「江戸時代は野蛮ではなかった」と驚く声が多数
2017年09月13日 ハーバードビジネスオンライン
https://hbol.jp/150759/2