平成25年に徳島県の県道をミニバイクで走行中に転倒し、後遺症を伴うけがをしたのは道路の管理に問題があったためだとして、同県阿南市の40代の男性が県に約2千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、徳島地裁は13日、県に約820万円の支払いを命じた。

判決によると、事故は25年2月15日に同県勝浦町の橋で発生。男性は小雨の中で走行中、橋の間をつなぐ金属製のジョイント付近に生じていた約1.5センチの段差の上を走行した後、バランスを崩し転倒した。

川畑公美裁判長は、ジョイントが滑りやすい金属製で、段差もあるため走行時にバランスを崩す可能性が高いとして、橋は安全性を欠き、何の措置も取っていなかった県の管理に問題があったと判断。
男性に対してもジョイント部分は目視で認識でき、回避可能だったことや、制限速度を超える走行だった過失があるとして、損害額から4割を減額して県の支払額を算出した。

県道路整備課は「判決文が届いておらず、コメントは控えたい」としている。

http://www.sankei.com/west/news/170913/wst1709130069-n1.html