国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額を示す「国民医療費」は、平成27年度に、
高齢化の進展などを背景として42兆3600億円余りとなり、9年連続で過去最高を更新しました。
厚生労働省のまとめによりますと、平成27年度の「国民医療費」は42兆3644億円と、前の年度と比べて
1兆5573億円、率にして3.8%増え、9年連続で過去最高を更新しました。

国民1人当たりでは平均33万3300円と、前の年度より1万2200円増えています。

また、年代別の1人当たり国民医療費は、0歳から14歳が15万8800円、15歳から44歳が12万100円、45歳から
64歳が28万4800円、65歳以上が74万1900円となっていて、すべての年代で前の年度を上回りました。

このうち、65歳以上の国民医療費は、65歳未満の平均18万4900円のおよそ4倍になっています。

厚生労働省は「高齢化の進展や医療技術の高度化に加え、C型肝炎の新薬の国内での販売が始まったことが、
『国民医療費』を押し上げた。医療費の適正化に向けた取り組みに今回のデータを活用していきたい」としています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011137611000.html