中国人はなぜ「過去に我々に危害を加えた日本」にお金を落とすのか=中国報道

 経済の発展に伴い、多くの中国人が海外旅行を楽しむようになっている。日本にも多くの中国人が訪れ、買い物や観光、日本文化の体験を楽しんでいるが、
その一方では反日感情を抱く人の間では「中国人は日本を訪れ、日本にお金を落とすべきではない」という声も聞かれる。

 中国メディアの今日頭条は1日、「日本は中国人に対して危害を加えた国なのに、どうしてこんなにたくさんの中国人が日本を旅行したがるのか」
と疑問を投げかけつつ、中国人の間で日本旅行が人気であるのには「れっきとした理由」があることを指摘する記事を掲載した。

 記事は、中国人が日本を訪れる理由を明確には挙げていない。しかし、その代わりに女性とみられる中国人の日本旅行記を掲載、楽しげで驚きに満ちた快適な旅の様子そのものが「日本を旅行で訪れる理由」だと言わんばかりだ。

 たとえば日本への入国も非常に簡単で、言葉が分からなくても手続きがスムーズであること、日本滞在中の交通手段も便利で快適であることなどを詳しく紹介している。また美味しい食べ物、清潔で美しい景色、
接客態度が素晴らしく、気分良く買い物を楽しむことができる百貨店、さらに日本ならではの体験である温泉などを紹介し、中国人の間で日本旅行が人気であるのは「歴史問題を別にして考えたくなるぐらい、日本に魅力があるため」との見方を強調している。

 中国人が日本を旅行で訪れるにはビザが必要だが、何度も日本を訪れる予定があるなら、3年や5年有効なビザも取得可能だ。有効年数が長くなればなるほど収入証明などの規準が厳しくなるが、
それでも過去に比べれば中国人が日本を訪れやすくなったのは事実だ。「ビザ発給要件の緩和などの環境整備」がなされたことは、おそらく日本旅行が人気となった要因のひとつとして確かなことだろう。

 日本を訪れたことのある中国人ネットユーザーからも、「日本が本当に良いところだ。行けば分かる」といったコメントや、「日本は何でも中国より良い」といった声が寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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