大阪と東京を1時間7分で結ぶ「リニア中央新幹線」について、2045年の全線開業の前倒しを目指す決起大会が大阪で開かれ、名古屋から西は、三重・奈良・大阪ルートを前
提として、早期の全線開業を目指す決議が採択されました。
JR東海が建設を進めているリニア中央新幹線は、▽東京・名古屋間が2027年に開業し、▽2045年に予定されていた大阪までの全線開業は、国が資金面で支援して、最大
で8年間前倒しする方針を決めています。
こうした中、全線開業の前倒しを目指す決起大会が、11日、大阪市内のホテルで開かれ、名古屋から西の沿線の奈良県と大阪府の知事や経済団体の代表などおよそ500人が出
席しました。
大阪府の松井知事は、「リニア中央新幹線は日本の成長のエンジンとなる大変、重要な基盤だ。全線開業に向けていっそう連携していきたい」と挨拶しました。
そのうえで、名古屋・大阪間のルートとして、奈良市付近を通る三重・奈良・大阪ルートを前提として、早期の全線開業を目指す決議が採択されました。
リニア中央新幹線をめぐっては、京都府などから、京都府内を通るルートを要望する声も出ています。
これについて奈良県の荒井知事は決起大会の後、記者団に対し、「昔のように、地元の主張でルートを曲げるのではなく、まっすぐとしたルートを作るのが今の高速鉄道の大原則
だ」と述べて、京都府内を経由せず、三重と奈良を通るルートが望ましいという考えを改めて示しました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053769701.html