はまぐりの貝殻の内側に描かれた絵が対になるものをあてる平安時代の遊び「貝合わせ」を体験する催しが、9日、庄原市で開かれました。
「貝合わせ」は、2枚1組のはまぐりの貝殻の内側に描かれた絵柄が対になるものをあてるもので、平安時代の貴族が始めたとされています。
9日は、日本の伝統文化を知ってもらおうと、庄原市で、この「貝合わせ」を体験する催しが開かれました。
催しで参加者たちは、昔の遊びの普及活動を行っている、地元の主婦の天野カツミさんから、「貝合わせ」のルールなどについて説明を受けた後、さっそく絵柄が描かれた内側の
部分を裏にして貝殻を並べ、挑戦しました。
参加者たちは、貝殻の外側の色や大きさなどを手がかりに次々に貝殻をめくり、絵柄があった貝を探し当てると、「おみごと」と声をかけあって楽しんでいました。
参加した女性は、「平安時代にいるかのように奥ゆかしい遊びで楽しいひとときを過ごすことができてよかったです」と話していました。
天野さんは、「はまぐりの殻は捨てるものと思われていますが、たくさんの人がにぎやかに楽しく遊ぶことができることを知ってもらえたらと思います」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20170909/3708141.html