北朝鮮が9日の「建国記念日」などに合わせて、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射や、「7回目の核実験」を強行する構えを見せている。
国際社会の中止要請を無視して、さらに狂気の暴走を続けるのか。
国連安全保障理事会が、石油禁輸など「最強の制裁」発動の協議を進めるなか、ドナルド・トランプ米大統領は近く、
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に「軍事的警告」を与えるとみられる。
原子力空母2隻を朝鮮半島周辺に再展開させる案が浮上しているうえ、北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)に、
戦略爆撃機B−1Bや、ステルス戦闘機F−35を飛来させることもありそうだ。

 「私は、日本と韓国が、米国から高性能の軍事装備を大量に購入することを許可するつもりだ」

 トランプ氏は5日、自身のツイッターにこう書き込んだ。「核・ミサイル」による挑発を続ける北朝鮮に対し、同盟国とともに「軍事的選択肢を排除しない」という姿勢を示したといえそうだ。

 それほど、朝鮮半島情勢は緊迫化している。

 北朝鮮は、建国記念日(9日)や、朝鮮労働党創建記念日(10月10日)に合わせて、新たな「ICBM発射」や「7回目の核実験」を強行する構えを見せているのだ。
北朝鮮が3日行った核実験について、国際機関はTNT火薬に換算して広島の原爆の10倍以上に当たる、約160キロトンになると試算した。

 兄を暗殺し、叔父を処刑した独裁者が、そんな「悪魔の兵器」を握ろうとしている。

 常軌を逸した北朝鮮を封じ込めるため、小野寺五典防衛相は6日午前、ジェームズ・マティス米国防長官と電話会談し、日米が緊密に連携し、北朝鮮への圧力を継続することで一致。
その後、米太平洋艦隊のスコット・スウィフト司令官と、防衛省で会談した。

 スウィフト氏は前日、聯合ニュースのインタビューに応じ、北朝鮮への軍事的対応措置として、以下のように語った。

 「原子力空母2隻の合同演習も選択肢になり得る」「(イージス艦や空母打撃群の展開など)すべてが選択肢だ」

ICBMを阻止へ、F35が正恩氏“奇襲”秒読み 空母2隻再展開案も浮上、近く軍事的警告
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170907-00000000-ykf-int