西岡力著「なぜニッポンは歴史戦に負け続けるのか」p.213
戦前の日本は悪い国たったと反省しているのに、実は日本が弱かったから、負けたから
ひどい目にあったんだ、ということになると、大東亜戦争でわれわれが反省すべきこと
は「負けたこと」になってしまう。そういう方向に議論がいかないようにするためには、
日本人が被害にあった事実を隠すほうが都合がいいわけです。でも、日本人に最も大き
な被害を与えたのはソ連軍です。ソ連軍は9月2日の降伏文書調印を無視して9月5日ま
で攻撃を続けましたね。
このことも、ほとんど言及されない。