「枯れ専ブーム」にも乗り切れない悲しき団塊ジュニア世代諸兄! 我々と同じような加齢臭を漂わせながらも、
ひと世代上の50代オヤジがモテる理由は「くたびれた色香」に他ならない。市川紗椰と付き合っているフジテレビの野島卓アナなど、その典型だろう。

では、彼らに対抗する術はないのか。ある。我らが親世代にあたる団塊の先輩方が遺してくれたレガシー、「オヤジギャグ」である。
日常会話にしれっと投下する脱力感漂わせる独特のお笑い感覚は、枯れ専ならずとも女子の心を捉えて離さないはずだ。

●ヤジャー/「ラジャー」とかけて、キッパリお断り。面倒な依頼は断りづらいものだが、思いっきり明るく言うのがベター。「ちょっとコレやって」「ヤジャー!」

●テクシー/タクシーに乗らず、テクテク歩くこと。タクシー代をケチっているわけじゃない、健康志向なんだと言い張ろう。

●よっこいしょういち/よっこいしょ+横井庄一の合わせ技。最近の若者は横井庄一を知らない恐れがあるが、オリジナルギャグだと思ってくれればバッチグー。

●モチのロンだ/「もちろん」を小気味よく響かせる。余計な文字を足すことで、日本人好みのリズムを生み出した傑作。
「アイムソーリー・ヒゲソーリー」と併せて使いたい。

●日光の手前/宇都宮駅から日光駅を結ぶJR日光線の日光駅のひと駅前が「今市駅」。つまりは「イマイチ」の意。ヒネリが効いているうえに知的だ。

●二度目まして/2度目に会う人に対して、「はじめまして」のイントネーションでさらっと。事実を言っているだけなのに、なんとも可笑しい。
相手には、前に一度会っていることを覚えているというアピールにもなる。

●宴も高輪プリンスホテル/酒席の締めに「宴もたけなわ」の要領で。言葉の尺とリズムが最高。漂うバブリー感もグッド。

●めんごめんご/事の重大さを極限まで軽くする魔法の言葉。ついつい許したくなる?

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