少女は午前11時ごろに部屋を出て、近くの公園に着いた。そこで子供連れの女性に「ちょっといいですか? 
聞きたいことがあるのですが」と話しかけたが、「忙しいから無理」と言われた。
車に乗っている人と目が合ったため助けを求めようとしたが、車は行ってしまったという。

 
公衆電話を探したが見つからず、いったん部屋に戻った後、再び公園に来て年配の女性に
「ちょっといいですか」と声をかけたが、「無理です」と断られた。
少女は「全く話を聞いてもらえず、ショックで絶望した。誰も話を聞いてくれないんじゃないかと思った」と当時の心情を振り返った。
寺内被告が言う通り、誰にも助けてもらえない状況だと思い込み、再び寺内被告の部屋に戻ったという。

「捨てられた、帰る場所がないという言葉が頭の中でぐるぐるして、涙は自然と出なくなり、うれしい、悲しいという感情がなくなった」