大阪屈指の規模を誇る梅田の地下街にある有名パン販売チェーン店「神戸屋」で8月上旬、
パート従業員の女性(28)が、同じパート従業員で後輩だった男(22)にパン切り包丁で
切りつけられる事件が発生した。女性の悲鳴を聞いて駆けつけた通行人に制止され、大阪府警
曽根崎署に現行犯逮捕された男は「女性に殴られ、頭が真っ白になった」と供述した。


曽根崎署の調べに対し、男は「女性に何度も殴られて頭が真っ白になり、カッとなった。
歯止めがきかなくなった」と供述。当初、女性に対する殺意も認めていたとされる。

 女性は刃渡り約25センチのパン切り包丁で後頭部を切りつけられたものの、幸い
全治10日の軽傷で済んだ。
同署の事情聴取に女性は「男の接客対応を注意するため、
店に行った。男の頬を複数回平手打ちした」と話した。


神戸屋本社(大阪市東淀川区)によると、男はパート従業員として、今年2月ごろから働き始めた。

一方、女性は勤務歴約4年のベテラン従業員。いずれも働きぶりに問題はなく、現在のところ、
2人の間にトラブルがあったかどうかは把握していない。

男を止めに入ったAさんは「(男を確保したとき)逃げる素振りもなく、真面目そうな
印象を受けた。
最初から殺意があったわけではないのでは」と振り返る。捜査関係者も
「女性は、男の勤務態度に何か気に障ることがあったのだろう。
男は真面目に働いていたつもり
だったが、女性に注意された上に頬をたたかれ、過剰に防衛してしまったのかもしれない」と推測する。


http://www.sankei.com/west/news/170828/wst1708280004-n1.html