夏の盛りが過ぎ、秋風が吹く頃になると、おいしい秋の食材が
出回りはじめるのが楽しみになってきます。なかでも筆者は「新そば」を楽しみにしています。
あの香りと味は、何ものにもかえがたいものです。
うどんもそうめんも大好きですが、やはり究極の麺類となると、そばです。

新そばは、10月中旬くらいから出始める「秋そば」が主ではありますが、
その前に出る「夏そば」もあります。香りや味は秋そばにかないませんが、
夏そばにもそれなりのおいしさがあります。

(途中略)

そば粉の輸入先の大半は中国(約80%といわれている)ですが、
ご存じのとおり中国産の食材はあまり褒められたものではありません。
そば粉も同じで、農薬や化学肥料の害もさることながら、
保管の段階で使われる殺鼠剤や、輸入する段階で使われる防虫剤に警鐘を鳴らす専門家もいます。

チェーンの立ち食いそば店やあまりにも安いそば店は、
使っている原材料に不安があるので筆者は絶対に食べません。
詳しくは拙著『行ってはいけない外食』(三笠書房)をご参照ください。

そばに需要があるからこそ、日本では多くのそば店が営業できているわけで、
それだけ日本人がそば好きだということの証左でもあるのですが、
ここでもまた食の安全性が問われるわけです。

素晴らしい日本の食文化のひとつであるそばを守るためにも、
そばを栽培している日本の農家を応援してあげてください。
落語の「そば清」の主人公ほどではないにせよ、
かなりのそば好きを自認する筆者としては、
「そばくれぇはなんの心配もしねぇで食えるようにしてくれねぇかい」と、
啖呵のひとつも切りたくもなるのです。


安い立ち食いそばは人体に危険…殺鼠剤や防虫剤使用の中国産が蔓延の恐れ
2017.08.28
http://biz-journal.jp/2017/08/post_20339_2.html