カルロは昔、ダカーロという大きなイタリアレストランのオーナーだった。
日本人の妻を持ち、綺麗なコロンビアやブラジル人の彼女を何人も持つプレイボーイだった。
しかし、弘道会の連中と付き合いだし、人間が変わったので付き合うのをやめた。
ブラジル人の愛人に子供を作り日本人妻と離婚。
バイクの自損事故で片足を失う。
ヤクザに店を取られ、ブラジル人の愛人も離れて一人になり、生活保護費て暮らす。
最近のカルロは朝から酒に溺れ悲惨だった。
あそこまで大転落をした人間はカルロ以外は知らない。
旧友とはいえ、俺以外の人間も離れたのはヤクザと付き合ったのが不幸の始まりなので可哀想とは思わない。