ホンダは21日、平成29年上期(1〜6月)の小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の出荷数量が前年同期比約2・7倍の24機になったと発表した。
米国とカナダ、メキシコ、欧州で受注が増え、この期間の小型ビジネスジェット機の出荷では世界トップだった。ホンダは30年度末までにホンダジェットの生産量を現在の月産4機から7機程度まで増やす方針で、増産で納期の短縮を目指す。

ホンダジェットは最大7人乗りで、エンジンを主翼の上に配置した外観が特徴。価格は450万ドル(約4億9千万円)。27年12月から納入を始めており、北米や中南米、欧州を中心に100機を超える受注がある。29年は年間で50〜55機の出荷を予定するが、今後は米国の工場をフル稼働させ、年間80〜100機まで生産能力を増強して、需要増に対応する。

ホンダジェットの開発を進めてきた米子会社「ホンダ エアクラフト カンパニー」の藤野道格社長は声明で「性能や快適性、使い勝手の良さで非常に高い評価を頂いてうれしく思う」とコメントした。
ホンダは納入開始から5年後を目安に事業の黒字化を目指す方針を示している。

http://www.sankei.com/economy/news/170821/ecn1708210018-n1.html
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