愛媛県で獣医師連盟会費の支払い拒否続出 獣医学部新設への対応に不満か、「半数離脱の見通し」

 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設が計画されている愛媛県で、
日本獣医師会の政治団体「日本獣医師連盟」の傘下である「愛媛県獣医師連盟」(愛媛県連)
への会費支払いを拒否する獣医師が相次いでいることが20日、分かった。多くは公務員
獣医師という。恒常的な人手不足など現場の待遇改善が実現されない状況で、日本獣医師
連盟が学部新設阻止に動いたことへの強い不満が背景にあるようだ。
 愛媛県連は規約で会費納入者を会員として扱っている。関係者の一人は「会費を納めない
のは離脱するという意思表示だ。年内いっぱいは集金を続けるが、会員の半数が離脱する
見通しだ」と明かす。(略)

 愛媛県内の公務員獣医師は、前年は会費を納めた会員の約4割を占めていた。ただ、
かねて「日本獣医師連盟は公務員獣医師の待遇改善で何も成果を上げていない」などの
不満が出ていたという。
 日本獣医師連盟をめぐっては、前身の日本獣医師政治連盟が、加計問題を追及している
民進党の玉木雄一郎幹事長代理に政治献金していたことが明らかになっている。会員からは
「獣医学部新設反対側の議員に金が流れるなど、金の使い道に納得がいかない」という声も
あるという。
http://www.sankei.com/politics/news/170821/plt1708210004-n1.html