全国戦没者追悼式に宮崎市に住む小学1年の田辺彩乃さん(6)が参列した。曽祖父の章さんは1945年に沖縄本島の沖合で命を落としたという。
戦争のことは「何となくしか分からない」としながらも「怖いイメージ。やってはいけないこと」と語る。

 会社役員の父、揮一朗さん(46)らによると、章さんは陸軍技手として飛行場の建設などに携わっていた。
沖縄に向かう途中、乗っていた船が米軍の爆撃に遭い、戦死したとみられる。この時、37歳だったという。終戦から72年となる今も、遺骨は家族のもとに戻ってきていない。

 戦争の悲惨さ、世界平和の大切さを次の世代につなげたい−−。そう考えた揮一朗さんに連れられ、15日の追悼式に参列した彩乃さん。
章さんについて「お話ししてみたかった」と話した後、ふと寂しそうな表情を見せ「戦争でお父さんとお母さんがいなくなったら悲しい」とつぶやいた。(共同)
https://mainichi.jp/articles/20170816/k00/00m/040/051000c