八重山の周辺の海で行われる一本釣り漁や電灯潜り、かご網漁はサメの害が深刻なため、毎年沖縄県と国の水産庁の漁業再生支援事業(国は離島漁業再生支援交付金、県は漁業再生支援事業)でサメ駆除が実施されている=写真。

7、8日の2日間、八重山漁協一本釣り研究会(上里昭幸会長)によるサメ駆除が行われた。12艘の船舶が被害の多い海域にわなを仕掛けて、運搬船2艘とともに計14艘と漁師60人で、イタチザメやツマジロザメなど99尾のサメを駆除した。

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八重山漁協一本釣り研究会(上里正幸会長、101人)は7、8の2日間、漁場となっている海域でサメ駆除を行い、ツマジロやイタチなど計99頭を仕留めた。

サメによる漁業への被害を低減しようと、国の漁業再生支援事業を受け、毎年実施しているもの。
一本釣り漁船12隻が川平沖、伊原間沖、仲ノ御神島などの漁場で、1`前後の冷凍マグロをエサにはえ縄を仕掛けた。

7日は46頭、8日は53頭がかかった。中には500`の計量器をオーバーする巨大ザメも揚がり、集まった人たちは目を丸くした。

上里会長は「サメは好漁場を荒らす。サメがいると漁ができず、別のところに移動するため時間もコストもかかり、赤字になる。今回はそこそこ揚がったので、2、3カ月間は効果が出るだろう」と話した。

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