米大統領みずから“リアルニュース”を発信

アメリカのトランプ大統領は、みずからのフェイスブックに「本当のニュース」を意味する「リアルニュース」という動画の掲載を始め、
「フェイクニュース」と呼んでいる、自身に批判的なアメリカのメディアに対抗する狙いがあると見られます。

6日に掲載された動画では、トランプ大統領の支持者として知られる女性コメンテーターがキャスター役を務め、
まず「1週間のニュースをここニューヨークのトランプタワーからお伝えします」と話しています。
そして、今月4日に発表された雇用統計の結果を紹介し「トランプ大統領は明らかに経済を正しい方向に戻してくれている」と述べ、その実績をたたえています。
さらに、アメリカ国民の雇用を守るためとして移民を規制する法案を発表したことやベトナム戦争の功労者らを表彰したことなどを伝え、
大統領の支持者からは「アメリカの大手メディアが無視しているトランプ大統領のポジティブな面をきちんと伝えている」と歓迎する声があがっています。

一方、この動画では、最近、ホワイトハウスの高官が相次いで辞任したことや、いわゆるロシア疑惑などについては伝えられておらず、
トランプ大統領に批判的なアメリカのメディアは、トランプ大統領がみずからに都合のいい情報ばかりを発信するプロパガンダだと批判しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170808/k10011092431000.html